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カザリの恋活日記・第四話

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第4話:恋活から婚活へ──揺れる私の心
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「ふぅ〜……。プロフィールは完成したし、アプリも色々見てみたし。
でも……このまま“気軽な恋活アプリ”で進めて大丈夫なのかなぁ?」

私はソファに沈み込み、スマホの登録ボタンを前に指を止めた。
画面の白い光が、部屋の薄闇をやわらかく照らす。
胸の奥でワクワクと不安が同居して、ドキドキが少し早い。

「恋活って、気軽に恋人を探す感じでしょ? わたし、まだ26歳で若いし…」

妄想シーン①:わたしの妄想は完璧

――もし、登録した瞬間に理想のイケメンから「はじめまして!」って来たら?
待ち合わせは、駅近の小さなビストロ。グラスを合わせて、仕事や好きな映画の話で盛り上がる。
彼は笑うと目尻に小さなシワが寄って、それがまた優しそうで。

デザートも食べ終わる頃、「君といると、時間が早いね」なんて言われて、
店の会計も、知らないうちに済んでいて紳士的。

もう、恋の始まり確定では?

妄想シーン②:半年後の海辺

そこから半年、季節が変わって、二人で旅する海辺。
夕焼けの水平線、風が髪を少しだけ乱して、彼が照れた顔で小箱を取り出す。
「ずっと一緒にいてくれる?」
指輪はシンプルで細くて、でも光がきれいに跳ね返って――

私は自分の頬がゆるみきっているのを自覚して、両手でほっぺを挟んだ。
「……そんな簡単にいく訳ないかぁ〜! 妄想なら完璧なのにっ。」

自分でツッコミを入れて、ようやく現実に戻る。
でも、妄想は侮れない。私が本当に欲しいものを、そっと映してくれる。

カザネ姉、ニヤニヤしながらカザリを見ている

カザネ姉

「カザリ、見てたよ。どんな妄想してたのっ? 話してごらん」

カザリに恥ずかしさはあったが、信頼している姉には妄想してたことをすべて話した

カザネ姉

「恋を楽しむセンスはいい感じ。
それで、恋人ができた後のことは考えてるの?」

カザリ

「えーっ。なにも。恋をすることだけで精一杯。まずは軽く“恋の練習”からで良くない?」

カザネ姉

「“軽い気持ち”で始めると、相手も“軽い気持ちで寄ってくるよ”。それでもいいの?」

こころの奥が、軽くつねられたような痛みが走った。

カザリ

「それは、ちょっとイヤかも…..。」

カザネ姉は、恋活と婚活の違いを説明する

カザネ姉

カザリ、ちょっと整理して話すね。
恋活と婚活って、似ているようで違うの。

恋活アプリはね、“恋人が欲しい”って気持ちをスタートにしてる。
だから登録は簡単で、無料で使える部分も多い。出会える人数も多いけど、そのぶん“結婚を考えていない人”や“とりあえず恋人が欲しい人”も混じっているんだよ。

一方で、婚活サービスは最初から“結婚を前提とした出会い”を目的にしているの。
独身証明書や年収証明書を提出しなきゃいけない場合も多いから、真剣度が高い人しか集まらない。もちろん有料だけど、その分サポートも手厚いの。専任担当がついてくれて、プロフィール作成からメッセージの送り方までアドバイスしてくれる。

だから、“気軽に恋を楽しむ”なら恋活。
“将来を一緒に歩む人を探す”なら婚活。
入り口で合図をどう出すかで、集まる相手の真剣さが変わってくるのよ」

カザリ

「なるほど……同じアプリでも、スタートの気持ちと仕組みが違うんだね」

カザネ姉

「そうそう。恋活は“幅広く出会える場所”、婚活は“本気度の高い相手を絞って出会える場所”。
どっちが正解ってわけじゃなくて、カザリが“未来”をどのように考えているかに合わせて選べばいいんだよ」

カザネ姉

「カザリは、恋人ができたら次はどうしたいと思う?」

カザリ

「もちろん、上手に付き合えたら結婚したいな〜って思うよ」

カザネ姉

「でしょ? だったら最初から“結婚を考えた上で”相手を探した方がいいんだよ。この間も話したよね。人と付き合う流れって、よくこんな感じになるの」

1️⃣ 相手に興味をもつ
2️⃣ LINEなどで連絡を取り合う
3️⃣ デートをする
4️⃣ 相手のいいところを見つける
5️⃣ 好きになって付き合う
6️⃣ 慣れてくる
7️⃣ 相手の嫌な部分が見えてくる
8️⃣ 好きな気持ちが薄れる
9️⃣ 一緒にいるのが億劫になる
🔟 別れる

カザネ姉

「このサイクルを繰り返さないためには、“自分に合った相手”を最初から見つけることが大事なの。
だから、カザリ。相手には何を求める? 理想を言ってごらん」

カザリ

「じゃあ、理想を言うなら……高身長で、高収入で、イケメンで、優しくて、家事も一緒にやってくれて、家族思いで……えへへ」

カザリ姉

「出た(笑)。全部のせ定食! それはね、いたらすぐ売り切れちゃうよ」

ふたりで笑い合ったあと、カザネ姉は少し声を落として言った。

カザネ姉

婚活のメリット①:相手に価値観を示せることだよ!

「いい? 相手に条件をつけて理想を求めすぎちゃうと、できていない部分を“減点方式”で見てしまうから、誰も100点にはならないの。
『ここはいいけど、ここが足りない』って探していたら、永遠に相手を決められなくなるのよ。

だから視点を変えて、“ここはクリアしてる!”って加点方式で見ていくこと。
条件はね、“完璧な相手を選別するため”じゃなくて、“価値観を確認するコンパス”みたいなものなの」

カザリ

「……コンパスかぁ。なんか、ちょっと分かる気がする。
全部がそろってなくても、道を見失わなければ安心できるもんね」

カザネ姉

婚活のメリット②:将来のライフプランを共有できるので安心!

カザリ

「私ね、できれば仕事はずっと続けたいの。
子どもができても産休して戻って働いて……そうやって自分のキャリアも大事にしたい。
だから結婚するなら、“将来のことを一緒に考えてくれる人”じゃないと、不安になると思う」

カザネ姉

「うん、それがカザリのコンパスのひとつだね。
恋活アプリだと、その前に会話が終わっちゃうことも多いけど、婚活サービスなら“結婚前提”だから、働き方や家族観の話も自然に出せるの。
最初に“こういう未来を考えてます”って考えを伝えられるから、ズレが少なくて済むんだよ」

カザリ

「そうか……“こんなはずじゃなかった”っていうのが減るんだね」

カザネ姉

「そう。しかもね、最近は結婚前にメディカルチェックを受けたり、遺伝子検査で将来のリスクを話し合ったりするカップルも増えてるの。
そういう話を“前向きに共有できる人”なら、長い結婚生活でも安心できるでしょ?」

カザリ

「へぇ〜! なんか時代が変わった感じ。でも逆に、そういう準備をちゃんとしてる人って誠実で安心できるね」

カザネ姉

「でしょ? だからカザリに合うのは、“ただ恋をする相手”じゃなくて、未来を一緒に描ける人なんだよ」

恋活アプリには、Omiai やゼクシィ縁結びも“真面目な出会い”っていう意味では有名よね。でも、カザリが話してる“結婚を前提に考えたい”って気持ちなら、婚活サービスのほうが合うと思うよ。

カザネ姉

「そういう未来を考えられる人と出会うなら、“婚活エージェント”は相性いいと思うよ。

例えば エン婚活エージェント。オンライン完結型だから、相談所のように堅苦しくなくて、始めやすいの。専任コンシェルジュがついて、条件や価値観を整理しながら紹介してくれるから、“結婚を真剣に考えてる人”と最初から出会えるのが魅力です。

カザリ

「へぇ〜! 結婚前提って安心感あるね。アプリだと『遊び目的かな?』って不安もあるし……」

カザネ姉

「ほかにも スマリッジパートナーエージェント みたいに、同じくオンラインで始められるところもあるよ。料金も通いやすい価格帯だし、忙しい人でも無理なく続けられるのが特徴ね。
大事なのは“結婚したい人とだけ出会える場所に身を置くこと”。これが恋活と婚活の一番大きな違いなんだよ」

カザリ

「なるほど……。最初からゴールが見えてるって安心するし、私も時間を大事にできるかも!」

まとめ:揺れる私の心

私はもう一度、手元のスマホを見つめた。
画面の登録ボタンは、さっきよりもずっと近く感じる。

「うーん……。気軽な恋もしたいけど、やっぱり将来のことも考えたい。
どっちが正しいとかじゃなくて、**“私が安心できる選び方”**をすればいいんだよね」

小さく息を吐いて、心の中でつぶやく。

恋から婚活へ──。揺れる私の心は、姉のアドバイスに背中を押されて“婚活”の方へ傾いた。
この選択はきっと、未来につながる大事な一歩なんだと思う」

そう思うと、胸の奥でトクトクと鼓動が強く響いた。
不安もあるけれど、それ以上に“前に進みたい”という気持ちが膨らんでいく。

だから……この胸のドキドキは、未来からの幸せのサインなのかもしれない。

✍️ あとがき

ここまで読んでくれてありがとうございます。
恋活と婚活の違いを、頭ではわかっていても、実際に踏み出すのはやっぱり勇気がいるんだなぁって実感しました。

“軽い気持ち”で始める恋も素敵だけど、やっぱり私は未来を一緒に考えてくれる人と出会いたい。
そのためには、サービス選びも大事だし、自分の気持ちを整理することも大切なんですね。

あなたなら、恋活と婚活、どっちを選びますか?
次回は、いよいよアプリに登録して、最初のメッセージ……!
どうぞ楽しみにしていてください。

ーー第5話へつづく。

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